演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

維持透析患者の推定重炭酸イオン濃度に対する塩酸セベラマーの影響

演題番号 : O-0966

中西 昌平:1、廣瀬 幸恵:1、金 鐘一:1、深川 雅史:2

1:千船病院附属千船腎臓透析クリニック、2:東海大学医学部 腎・代謝内科

 

【背景】維持透析患者における代謝性アシドーシスの評価は重要であるが、検体の取り扱いが煩雑であるため測定される機会が少ない。我々は高リン血症を伴う維持透析患者の推定重炭酸濃度(eHCO3-)=Na-Cl-0.99IP-7.33を得て、それを簡略化しNa-Cl-IP-7を用いることで、日常臨床で活用できることを報告した(透析学会誌43、919-23、2010)。 【目的】維持透析患者において塩酸セベラマー(SH)投与が代謝性アシドーシスの増大をきたすことが報告されているが、eHCO3によって簡便に評価できるが検討した。 【方法】当院の維持透析患者でSH投与されている38名において、重炭酸イオン濃度(HCO3-)、pH、アルブミン値、eHCO3-他を後ろ向きに評価した。 【結果】SH投与前後でpHは変化しなかったが、IPが低下しているにも関わらず、HCO3-、eHCO3-(21.96±3.39→19.23±3.13)は低下していた。他のリン吸着剤では認めなかった。 【結論】SH投与によって代謝性アシドーシスが増大し、その程度をeHCO3-によって簡便に評価できた。

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