演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

PPI使用時におけるリン吸着剤効果の臨床的検討

演題番号 : O-0965

福本 和生:1、島津 栄一:1、酉家 佐吉子:1、三宅 晋:2、酉家 賢一:2、花崎 和弘:3

1:(医)島津会 幡多病院 外科、2:(医)仁栄会 島津病院 内科、3:高知大学医学部 第一外科

 

【目的】低用量アスピリンによる消化管潰瘍予防に対し、PPI併用が保険適応になった。弱酸胃が多い透析患者にPPIを多用した場合、リン吸着剤の作用に影響を与えるかどうかを検討した。 【方法】延べ430件の胃内視鏡施行時に、胃内pHを測定し、制酸剤なし・H2RA使用・PPI使用時の血清Ca・P・albとリン吸着剤使用状況をretrospectiveに比較した。 【結果】今までは制酸剤使用時(特にPPI)は炭酸Caの使用を控える傾向があった。そのため他のリン吸着剤に依存するので、血清Pへの影響はあまり無かった。塩酸セベラマー・炭酸ランタン使用時にもPPIの血清Pへの影響は無かった。検討した患者の多くはPPIを使う場合、低alb血症であるため補正Caへ影響が見られた。 【考察】患者の栄養状態・消化管機能を考慮しつつCKD-MBDの治療を行う必要がある。 【結論】低用量アスピリン使用時のPPI併用は消化管潰瘍既往者への出血予防のためであり、透析患者へのPPI濫用は控えるべきと思われた。

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