演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

ADPKDにおける嚢胞出血と嚢胞感染症の臨床的特徴と診療アルゴリズム

演題番号 : O-0950

諏訪部 達也:1、乳原 善文:1、住田 圭一:1、早見 典子:1、平松 里佳子:1、山内 真之:1、長谷川 詠子:1、澤 直樹:1、高市 憲明:1

1:虎の門病院 腎センター

 

【目的】ADPKDにおいて嚢胞出血と嚢胞感染は、しばしば見られる合併症で、診断や治療に難渋する。ADPKDの嚢胞出血、嚢胞感染の臨床的特徴を明確にし、診療アルゴリズムを確立することを目的にした。【対象方法】2004年1月~2010年12月に典型的な嚢胞出血または嚢胞感染で当院に入院したADPKD患者。嚢胞出血は抗生剤治療を受けずに治癒した8人、嚢胞感染は嚢胞液培養にて起因菌が同定された16人を対象。両群の臨床症状、血液所見、CT、MRI所見を比較検討した。【結果】出血性嚢胞ではCTにて不均一なhigh density areaを呈し、MRI(DWI)で正常嚢胞の2倍以上のhigh intensityを示した。感染性嚢胞では、正常嚢胞や発症前に比べMRI(DWI)で有意にhigh intensityを示し、壁肥厚やニボー像を呈する嚢胞が多く、38℃以上の発熱、白血球数>10000/μlが有意に多く見られた。【考察】CT、MRIを含む臨床的所見から両者の鑑別は可能であり、これらの所見に基づく診療アルゴリズムを提唱する。

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