演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

維持透析期のADPKD患者に弁膜症がどの程度合併するか?

演題番号 : O-0948

土谷 良樹:1、乳原 善文:2、諏訪部 達也:2、早見 典子:2、住田 圭一:2、永澤 元規:2、高市 憲明:2

1:東葛病院 腎透析科、2:虎の門病院分院 腎センター

 

【目的】ADPKDでは僧帽弁閉鎖不全症などの心臓弁膜症が高頻度に合併するといわれてきたが、近年、健康な対照群と比較すると僧帽弁逸脱以外は有意差がないという報告もなされた。今回われわれは、透析期腎不全のADPKD患者を解析し、心臓弁膜症の頻度を評価した。 【方法】 1995年から2010年に虎の門病院を受診した透析期のADPKD患者421名の心臓超音波検査を後方視野的に検討した。 【結果】僧帽弁逆流は48%、大動脈弁逆流は29.2%、三尖弁逆流は41.8%、肺動脈弁逆流は20.7%に見られ、一つ以上の弁膜症を持つ患者の比率は77.9%に上った。 【考察】Hossackら(1988年)は163名の患者でMR31% 、AR8%、TR17%と報告し、Timioら(1992年)は228名の患者でMR30%、AR19%、TR5%と報告した。これらの報告は保存期腎不全での報告であった。維持透析期のADPKDは、ADPKDのステージの中では相対的に進行しているステージであり、結果として本検討によるMRの比率は既存の報告よりも遙かに多い数字となっていた。

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