演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

多発性嚢胞腎の透析患者は心血管系合併症が多いか?

演題番号 : O-0945

中本 雅彦:1、安永 親生:1、柳田 太平:1、田村 恭久:1、海津 嘉毅:1、長谷川 祥子:1

1:済生会八幡総合病院 腎センター

 

【目的】欧米では、多発性嚢胞腎は内皮障害のために心血管系の合併症が多いとの報告がある。それならば多発性嚢胞腎の透析患者も心血管系合併症で死亡する患者が多いという仮定にのっとり、生存率と死因を検討した。【対象と方法】北九州地区の13透析施設の医師によるアンケートより、10年間に経験した多発性嚢胞腎の透析患者の生存率、死因を検討した。【成績】13施設からの64例(男;36、女;28、平均導入年齢;56.3 歳)の多発性嚢胞腎の透析患者で、1年生存率が100%、3年生存率が94,8%、5年生存率が93,0%、10年生存率が83,7%で、日本透析医学会の全透析患者の生存率より良好であった。また、14名が死亡して、死因は心不全が1名(7%)、心筋梗塞が0名(0%)、脳血管障害が3名(21%)であり、脳血管障害は死亡率が高いが、心不全や心筋梗塞は死亡率が低かった。【結論】欧米の多発性嚢胞腎では心血管系の合併症が多いという事実は、われわれの透析患者の生存率や死因からは断定できない。

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