演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

血液透析(HD)患者におけるシナカルセトの有用性

演題番号 : O-0921

森田 龍頼:1、森本 聡:1、柴原 伸久:2、西本 和彦:2、奥田 信昭:2、大山 信雄:2、城戸 江利花:2、矢島 息吹:2、岩坂 壽二:1

1:関西医科大学 第2内科、2:枚方CKD研究会

 

【背景】シナカルセト(Cin)はCaアナログであり、Caを上昇させずに二次性副甲状腺機能亢進症(HPT)を改善させると期待される。本研究では維持HD患者におけるCinのPTH低下作用および血管石灰化抑制作用について検討した。【方法】HD導入後24週間以上経過しドライウェイトに達している患者を、Cin投与群(42名)と非投与群(40名)に分類し48週間フォローした。治療によるCa、P、i-PTH、及び石灰化スコア(胸部レントゲン写真上の大動脈弓石灰化面積/胸隔幅)の変化を2群間で比較した。【結果】年齢、性別、透析歴は両群で差はなかった。治療前におけるPは差はなかったが、Caおよびi-PTHは投与群で有意な高値を示した。治療によるi-PTHの低下は投与群で非投与群に比し有意に大であった。Ca、P、石灰化スコアは両群とも変化を示さなかった。【考察】CinはHD患者において、CaやPを増加させることなく、HPTを改善することが確認された。大血管石灰化抑制作用については今後の検討が必要である。

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