演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

ビタミンD静注とシナカルセト併用により難治性二次性副甲状腺機能亢進症の寛解を認めた1例

演題番号 : O-0903

田中 元子:1、伊藤 和子:1、松下 和孝:1、松下 和徳:1、深川 雅史:2

1:松下会あけぼのクリニック 腎臓内科、2:東海大学 腎内分泌代謝内科

 

症例は40歳代の女性。平成XX年より血液透析施行中。8年後10月より二次性副甲状腺機能亢進症の診断でCalcitriol注3μ/週開始したが、PTH高値とALP高値が持続するためその翌年3月シナカルセト25mg/日の併用投与を開始した。同年8月にはintact-PTH 71pg/ml, Ca 8.0,mg/dl, Pi2.7mg/dlとPTH低下を認めたためCalcitriol注を中止し、経口ビタミンD投与へ変更し、さらに10月よりシナカルセトも中止したが、現在まで寛解状態で経過している。シナカルセト投与開始時の副甲状腺サイズは感度以下であったが1年後118mm3へと若干の増大傾向を認めた。本症例は経過中に副甲状腺サイズの縮小は認めなかったが、適切なビタミンDおよびカルシウム製剤補充療法により骨密度の改善が認められた。本症例はビタミンD靜注とシナカルセト併用により難治性二次性副甲状腺機能亢進症の寛解を認めた貴重な症例と考えられ、シナカルセトの早期投与開始の有用性を示唆するものであると考えられた。

前へ戻る