演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

血液透析歴15年目にアレルギー性ショックを繰り返すヘパリン起因性血小板減少症を発症した稀有な一例

演題番号 : O-0890

鍵谷 聡志:1、供田 文宏:1、菅原 秀徳:2、大原 麻衣子:2、小池 勤:1、中川 泰三:1、山崎 秀憲:1、廣瀬 雅代:1、掛下 幸太:1、井上 博:1、横田 力:2

1:富山大学附属病院 透析部、2:横田病院

 

【症例】50歳代男性。19XX年より血液維持透析を受けていた。好酸球増多症出現の後、15年後8月頃からダイアライザーの残血と洞頻脈(90-110bpm)を認め、その後、透析開始直後より一時的なショック、呼吸困難を繰り返し認めた。残血に対し、ヘパリンの増量やダイアライザーを変更したが改善はなく、アスピリン服用開始により残血と上記の症状は消失したが、掻痒のためアスピリンを中止したところ、残血とショックが再び出現した。透析後の著明な血小板減少とヘパリン・PF4複合体抗体を認めたことから、2型ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)と診断した。抗凝固薬をメシル酸ナファモスタットに変更後、血小板減少とショックは消失し、好酸球増多症も改善した。【考察】本例は、透析導入後15年目に初発し、アレルギー性ショックを繰り返し、その病態の改善にアスピリンが有効であった示唆に富むHITの一例であった。

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