演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

骨髄線維症と多発性骨髄腫を合併し急性腎不全に至った症例

演題番号 : O-0886

岡庭 あすか:1、原 正樹:1、森戸 卓:1、能木場 宏彦:1、岩佐 悠子:1、安藤 稔:1

1:東京都立駒込病院 腎臓内科

 

【症例】60歳代女性。20XX年10月に検診で血小板数の増加( 78.0万/μl)を指摘された。4年後6月の精査で著明な肝脾腫、貧血、白血球と血小板数の増加、M蛋白血症(IgA-κ)、頭蓋骨レントゲンで骨融解像を認めた。骨髄穿刺はdry tapであり、骨髄線維症、多発性骨髄腫の合併と診断された。入院時Crは1.0 mg/dlであったが、一ヶ月の経過で急性腎不全を呈し、血液透析導入となった(Cr 11 mg/dl)。導入時の血中free light chain(FLC) -κ型濃度が113mg/dl(参照値<2mg/dl)と上昇していたことから、cast nephropathyが原因のARFと推測された。化学療法を開始したが感染症を合併し、2ヶ月後に死亡した。【まとめ】骨髄線維症に多発性骨髄腫を合併し、腫瘍細胞によるFLC-κの過剰産生から急性腎不全に至った可能性が高い症例である。本例の診断にFLC測定が有用であった。

前へ戻る