演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

著明なシャント穿刺部の止血不良を呈した維持透析患者の一例

演題番号 : O-0885

頼 建光:1、内藤 省太郎:1、東郷 久子:1、白濱 ちひろ:1、日下 敬太:1、横谷 亜矢子:1、岩本 俊輔:1、飯盛 聡一郎:1、太田 英里子:1、太田 哲人:1、蘇原 映誠:1、岡戸 丈和:1、野田 裕美:1、内田 信一:1、佐々木 成:1

1:東京医科歯科大学医学部附属病院 腎臓内科

 

【症例】70歳代男性。20XX年より下行大動脈解離の偽腔開存を指摘されていた。3年後3月に他院にて血液透析導入、4月より透析後のシャント穿刺部の止血不良を認めていた。6月には透析翌日まで止血ができなくなり当院受診、血小板4.8万/ml、Fbg100mg/dlと低下を認め入院となった。DICスコア11点であり、CT上、下行大動脈解離の一部再開通を認め、同部位における凝固線溶系の亢進が原因と考えられた。PIC、TAT高値より線溶亢進型DICと診断、ヘパリン、トラネキサム酸(TA)投与にてDIC状態から脱し、止血困難も改善した。【考察】DICに対するTAによる抗線溶療法治療は血栓症が問題となる。本症例は透析患者であり、TAの血中濃度が上昇しやすいにもかかわらず、血栓症を起こすことなくDICを治療できたという点で貴重な症例であり、文献的考察を加え報告する。

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