演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

糖尿病合併透析患者でのアログリプチン安息香酸塩の有効性

演題番号 : O-0880

中村 裕也:1、清水 辰雄:1、藤田 喜一郎:1、井上 通泰:1、後藤 博道:1、後藤 善和:1

1:(医)埼友草加病院 内科

 

【目的】透析患者の糖尿病治療でアログリプチン安息香酸塩(DPP-4阻害薬)の効果を評価した研究はほとんどない。有効性を検討する。【方法】食事・運動・α-GI内服(インスリン治療・SU剤内服者は除外)ではHbA1c≧6.1%かつGA≧20%の透析患者18例(63.4±9.0歳、男女比14:4)を対象とした。アログリプチンを1日1回6.25 mg内服投与し、HbA1c、グリコアルブミン(GA)、活性型GLP-1値(インクレチン)、糖代謝関連因子を測定した。検定はWilcoxon signed-rank testで解析した。倫理委員会での承認と、全例からの同意を得た。【結果】アログリプチン投薬開始前のHbA1cは6.7±0.7%、GAは22.6±2.8%だった。HbA1c、GAは開始2週から低下傾向を示し、8週以降で開始前と比べ低下した(HbA1c: -0.6%、GA: -1.9%、P<0.05)。9例(50%)でHbA1c<6.1%かつGA<20%となった。活性型GLP-1値は投薬前後で2倍上昇した(P<0.05)。【結語】アログリプチンは低血糖などの副作用もなく安全で有効性が高い。糖尿病合併透析患者の新規治療戦略の1つと考える。

前へ戻る