演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

肺小細胞癌による異所性ACTH産生腫瘍を発症した維持透析患者の一例

演題番号 : O-0857

得地 雄貴:1、溜井 紀子:1、岩渕 裕子:1、筒井 貴朗:1、田中 優子:2、中里 洋一:2、安藤 義孝:1

1:日高病院 腎臓内科、2:群馬大学 大学院医学系研究所病態病理学

 

【症例】60歳代男性。20XX年糖尿病性腎症による慢性腎不全に対し維持血液透析導入。翌年5月HbA1c7.8%と急激に血糖が上昇した。6月右下肢脱力を主訴に当院来院。胸腹部CT検査で、右肺下葉に2cm弱の結節影と肺門リンパ節腫大、肝臓に腫瘤、多発骨転移を認めた。ProGRP12000pg/mlより肺小細胞癌を疑ったが、確定診断には至らなかった。ACTH・コルチゾールは高値で日内変動は消失、デキサメサゾン1mg・8mg抑制試験はACTHとコルチゾールの抑制はなく頭部MRIで腫瘤は認めず肺癌による異所性ACTH産生腫瘍を疑った。多発転移による全身状態悪化と易感染性により呼吸不全となり永眠された。 【考察】病理解剖結果、肺小細胞癌の一部が免疫組織化学的にACTH陽性像を示し、腫瘍細胞により高ACTH血症を来したと考えられた。文献的考察を含めて報告する。

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