演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

抗凝固薬の投与法変更による安全性向上への取り組み

演題番号 : O-0781

伊崎 真美:1、西山 敏子:1、中村 享代:1、伊藤 建二:2、斉藤 喬雄:2、村田 敏晃:3、吉田 昭男:1

1:医療法人社団 三光会 三光クリニック、2:福岡大学病院、3:医療法人財団 華林会 村上華林堂病院

 

【背景と目的】抗凝固薬(ACA)の希釈作業が、投与量間違いや集団感染等の事故の原因になるとの報告があるため、ACAの投与方法を見直し、安全性を向上させる。 【方法】対象は、維持血液透析患者111名[ヘパリン(H)81名、低分子ヘパリン(LMH)30名]。初回投与分ACAを中止し、回路内凝血の有無を検討した。回路内凝血があった場合、なくなるまで持続投与分ACAを増量した。 【結果】初回投与分中止後、H群では18名(22.2%)、LMH群では6名(20.0%)の患者で持続投与分の増量が必要であったが、全ての患者が持続投与のみで透析可能であった。患者あたりのACA平均使用量は、H群で4367単位から3704単位、LMH群で2961単位から2468単位と、有意に減少した。 【結論】初回投与分ACAを中止しても血液透析は施行可能であり、ACA希釈作業の機会減少により、医療事故のリスクを低減できた。また、ACA使用量が減量され、出血性合併症のリスク低減にも効果があった。

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