演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

慢性透析患者の血漿Aβ1-42濃度と除去効率

演題番号 : O-0680

田中 賢治:1、本宮 康樹:1、益田 眞理:1、安東 由喜雄:2、本宮 善恢:1

1:翠悠会診療所、2:熊本大学大学院 生命科学研究部 病態情報解析学

 

【目的】近年、血中アミロイドβ1-42(Aβ1-42)濃度とアルツハイマー病発症との関連が注目されている。慢性透析患者の血漿Aβ1-42濃度と、血液透析によるAβ1-42除去効率について調べた。 【方法】対象は、当院透析者27例(平均年齢63歳、平均透析歴18年)および健常対照群18例。週初の透析前後に血漿Aβ1-42濃度を測定した。透析器はEVAL膜 (EVAL群、11例)、PS膜(PS群、8例)、およびPS膜とリクセルの併用(PS+L群、8例)の3種類とし、4時間の透析1回あたりのAβ1-42除去効率について検討した。 【結果】透析前の血漿Aβ1-42濃度は12.5±2.1 pmol/Lで健常対照群6.4±1.0 pmol/Lに比し有意に高値であった。透析あたりのAβ1-42除去効率は、EVAL群24.8±14.8%、PS群48.2±9.0%、PS+L群48.8±7.0%で、EVAL群に比し、PS群およびPS+L群ともに有意に(P<0.001)高値であった。 【結論】慢性透析患者の透析前平均血漿Aβ1-42濃度は健常対照群の約2倍であったが、PS膜使用により透析後には健常対照群と同程度にまで低下した。

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