演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

血液透析患者の鉄欠乏性貧血における網赤血球ヘモグロビン等量の有用性

演題番号 : O-0642

横山 由就:1、三上 大輔:1、糟野 健司:1、高橋 直生:1、木村 秀樹:1、山本 智恵:2、宮城 恭子:2、宮崎 良一:2、吉田 治義:1

1:福井大学医学部附属病院 検査部腎臓内科、2:藤田記念病院 内科

 

【背景】透析患者の貧血治療において、鉄の過不足は透析医が刮目する項目である。網赤血球ヘモグロビン等量(Ret-He)は透析患者の鉄欠乏性貧血の診断において、今後臨床応用が広く期待される検査である。 【方法】維持透析患者237名を対象とし、Ret-Heを含んだ血算項目、血清鉄(Fe)、鉄結合能(TIBC)、トランスフェリン飽和度(TSAT)、フェリチン(Fr)、CRPなど測定した。 【結果】Hb10.8±0.9g/dl、Fe59.6±20.1μg/dl TIBC 252±45.5μg/dl、Fr65.8±60ng/ml、Ret-Heは34.4±2.8pgであった。Ret-HeはFe、TSAT、Frと正相関を示し、CRP、TIBCと負相関した。鉄欠乏群においてFe、TSAT、Frと特に強く相関した。多変量解析ではTSATが正の、CRPが負の規定因子であった。ROC解析ではRet-Heのカットオフ値は34.3pgで、Frと診断精度に有意差はなかった。 【考察】Ret-Heは鉄欠乏状態の診断に有用であり、新しい鉄欠乏の指標になり得る。

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