演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

HCV抗体陽性透析患者の予後の検討

演題番号 : O-0618

伊藤 和子:1、田中 元子:1、松下 和徳:1、松下 和孝:1

1:松下会あけぼのクリニック 腎臓内科

 

透析患者がHCVに感染すると90%以上が慢性肝炎の経過を取り、中には肝硬変、肝癌へと進行する例もあるため慎重な経過観察が必要である。当施設では全患者に対して年2回HCV抗体(第3世代)測定を行い、陽性患者にはHCV-RNA測定を行いフォローしている。【目的】HCV抗体陽性であった透析患者の予後調査を行う。【対象と方法】当施設で維持透析を行った約900例のうちHCV抗体陽性の患者は80例であった。2010年12月までの転帰、予後について調査を行う。【結果】透析導入時に既に肝癌が見られた例は2例、当院で死亡が確認できたのは31例のうち透析治療期に肝不全・肝癌への進行による死亡は1例(3.2%)であった。また2010年12月当院で経過観察中の29例中肝癌へ進行したのは1例(3.4%)であった。【結語】維持透析患者のC型慢性肝炎の進行は非透析患者よりも緩徐であり、透析が長期化するほど長期透析による他の合併症での死亡率が高いと考えられた。

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