演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

放射性腸炎によるPT延長症例

演題番号 : O-0611

寺本 知晶:1、工藤 真励奈:1、豊田 麻理子:1、宮田 昭:1、上木原 宗一:1

1:熊本赤十字病院 総合内科

 

【症例】50歳代女性 【主訴】呂律不良 【病歴】20XX年2月にバスキュラーカテーテル挿入、また子宮体癌に対して手術を行った。翌年8月にカテーテル血栓閉塞、9月初旬よりワーファリン内服開始。傍大動脈リンパ節に子宮体癌再発を認め、同年10月中旬~11月中旬まで放射線治療を行った。同年12月15日起床時より呂律不良を自覚し、当院受診。運動性失語、右不全麻痺を認め、頭部CTにて約3.4mlの左視床出血を認めた。また、PT-INR5.4と延長していたため、ビタミンK投与を行った。その後、出血の増大はなく、保存的治療、リハビリにて症状改善を認めた。 【考察】カテーテル閉塞のためワーファリンを内服しており、脳出血発症2週間前のPT-INRは2.3であったが、脳出血発症時は急激に延長していた。患者は放射線治療により放射性腸炎を起こしていたため、腸内細菌叢の破壊によりビタミンK産生不能となったことが原因と考えられた。 【まとめ】今後、透析患者の癌合併率は増加するものと思われ、放射性腸炎を起こしている間のPT-INRは細かく再検することが必要である。

前へ戻る