演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

透析患者における再発大腸癌の治療経験

演題番号 : O-0610

三野 和宏:1、今 裕史:1、正司 裕隆:1、石川 隆壽:1、小池 雅彦:1、赤坂 義宣:1、前野 七門:2

1:KKR札幌医療センター 外科、2:仁楡会病院

 

2010年6月に新規EGFR抗体panitumumab(以下、pani)が進行・再発大腸癌患者に投与可能となった。今回、透析患者に対するpani使用例を経験したので報告する。1例は60歳代女性。直腸癌、肝転移に対し低位前方切除を行った。術後、5-FU系薬剤、oxialiplatinを含んだレジメンを使用するもPDとなり、paniを使用した。効果はPDであったが、明らかな副作用なしで常用量を使用することができた。もう1例は60歳代女性。S状結腸癌に対しハルトマン手術を行った。術後、フルツロン内服で経過を見ていたが局所再発が認められ、pani常用量の投与を行った。軽度の好中球減少が認められたものの、その他明らかな副作用は認められず、腫瘍が縮小した。paniは完全ヒトIgG2抗体であり、EGFRの内在化、ADCC活性により抗腫瘍効果を発揮する。分子量は約146,000で、代謝、失活後に腎臓で排泄されるため透析患者にも常用量使用が可能と考えられた。

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