演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

血漿交換療法(PE)が奏効した抗NMDA受容体脳炎の一例

演題番号 : O-0601

田中 裕紀:1、出路 奈緒子:1、荒木 久澄:1、金崎 雅美:1、一色 啓二:1、真田 充:2、荒木 信一:1、杉本 俊郎:1、川合 寛道:2、宇津 貴:1

1:滋賀医科大学医学部附属病院 血液浄化部、2:滋賀医科大学医学部 神経内科

 

【症例】10歳代の女性.30日前より不眠,意欲・自発語低下,14日前より幻聴,右上肢一過性振戦が出現し近医受診.頭部CT異常なく当院精神科紹介.脳波異常なく解離性障害と診断されたが同日に全身性痙攣あり,近医に入院.その後痙攣発作は繰り返し意思疎通不可となったため7日後当院に転院となった.髄液・頭部画像所見に異常なく傍腫瘍性辺縁系脳炎を疑い腹部CT施行.子宮背側に嚢胞性腫瘤認め腫瘤核出術を施行した.組織所見から卵巣奇形腫に合併した抗NMDA受容体抗体陽性脳炎と診断.人工呼吸管理下に抗痙攣薬投与し,免疫globulin大量療法,steroid療法施行するも,意識障害や挺舌,租借運動を繰り返す不随意運動は改善せず,PEを併用した.PE開始後から速やかに痙攣,不随意運動の頻度は減少し,意識レベルも改善.入院45日目に人工呼吸器から離脱,55日目に自力歩行可能となり,70日目退院となった。 【結語】症状が遷延する抗NMDA受容体脳炎に対しPEは有用と考えられる.

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