演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

当院にて血球貪食症候群に対して単純血漿交換を行った5症例の検討

演題番号 : O-0600

須藤 裕嗣:1、浅妻 直樹:1、福田 純子:1、山崎 昌洋:1、青木 尚子:1、篠田 俊雄:1、岡井 隆広:1

1:河北総合病院 内科

 

血球貪食症候群(HPS)に対する単純血漿交換(PE)等の血液浄化療法は有効とされているが,その適応は明確にされていない.当院過去5年間におけるHPSに対しPEを行った5症例について各々の病態と転帰を検討した.原因疾患は悪性リンパ腫2例,粟粒結核1例,原因不明2例であった.原因不明の1例と粟粒結核に併発した症例は治療前既にSOFAスコア10点及び8点の多臓器不全(MODS)でありPEをはじめ免疫抑制療法を行ったが治療開始5日後に死亡した.原因不明の1例は同様の治療を行い改善し,悪性リンパ腫2例はPEや副腎皮質ステロイドパルス,化学療法により一時的に寛解した。悪性リンパ腫関連HPS(LAHS)は急激にMODSに進行し予後不良とされており,今回経験したLAHSの2例はPEによりMODSを悪化させることなく寛解に至ったと考えられる.HPSに対してPEを積極的に行うことはMODSを回避し予後を改善させ得ることが示唆された.

前へ戻る