演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

AKI、DICを発症し、長期間の持続血液透析濾過療法にて救命しえたHELLP症候群の1例

演題番号 : O-0584

村中 絵美里:1、滝 知彦:1、山端 潤也:1、川端 雅彦:1、飯田 博行:1

1:富山県立中央病院 内科

 

【症例】30歳代、女性。生来健康の1回経産婦で、妊娠24週に頸管縫縮術を受けた以外に妊娠経過に問題なし。妊娠38週6日、突然の激しい頭痛と腹部疝痛が出現、AST 136 IU/L、ALT 124 IU/Lと肝酵素の上昇を認め、HELLP症候群の診断にて帝王切開術が施行された。多量出血なし。術翌日、AST 9,199 IU/L、 ALT 2,429 IU/L、T-Bil 3.9 mg/dLと増悪し、Plt 3万/μL、Fbg 105 mg/dL、FDP 503 μg/mLとDICを発症した。血清クレアチニン(Cr)は0.6から3.4 mg/dL と上昇し、人工呼吸器管理下でAKIに対しCHDFを開始した。術後72時間より無尿に陥り、Crは8.1 mg/dLまで上昇したが、23日間のCHDFを経て、第25病日に利尿期に入った。第31病日にHDを離脱した。第64病日の腎生検では、急性尿細管壊死の所見であった。退院時のCrは1.3 mg/dLまで改善した。 【考察】HELLP症候群による産科的DICにAKIを合併した症例であり、CHDFによる長期腎代替療法にて救命、腎機能の回復を得ることができた。

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