演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

長期維持血液透析患者での心肥大・心機能についての検討

演題番号 : O-0572

斉藤 克典:1、上條 由香:1、古寺 理恵:1、宮下 和久:1、久野木 順一:1、後藤 淳郎:1

1:日本赤十字社医療センター 腎臓内科

 

【目的】透析患者の重要合併症である心血管病の規定因子としての心肥大LVH・心機能につき、長期維持血液透析(>15年)患者で検討した。【方法】破壊脊椎症などの透析合併症による当院整形外科手術79例(61.8歳、男37例,女33例、透析期間27年)で心エコーを施行し、左室心筋重量指数LVMIを算出し、透析患者で有用である身長2.7による補正でのLVHの有無を検討した。保存期CKD患者での成績と比較した。【結果】基礎疾患の88.6%は慢性糸球体腎炎であり、糖尿病は1例のみであった。平均LVMIは55.5g/m2.7、LVHの頻度は58.2%であった。その73.9は遠心性LVHに該当した。この値は保存期CKD stage 4;57.1、70.6、5;64.5、78.3、短期透析患者5D;68.2g/m2.7、73.0%と比べ、高くはなかった。駆出率EFも68.3%で<60%は11.4%にのみ認められた。【結論】長期維持血液透析患者でのLVH頻度は保存期CKD患者と遜色なく、心収縮能も維持されている。保存期CKD治療の徹底が糖尿病を除く長期維持透析患者の予後改善につながる可能性がある。

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