演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

アリスキレンによる透析間体重増加の改善作用

演題番号 : O-0550

上田 啓子:1、丸山 勝也:1、奥田 益司:1、西川 光重:2、岩坂 壽二:2

1:明生記念病院 内科、2:関西医科大学附属滝井病院 透析室

 

【目的】直接レニン阻害剤であるアリスキレンは、レニン活性を阻害することにより強力な降圧効果を有する。脳内レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系の活性化による塩分と水分の過剰摂取は、透析患者における過剰な体重増加とそれに伴う高血圧を引き起こしてる。今回われわれはアリスキレンが透析間体重増加を改善するかを検討した。【方法】80名の透析患者を従来の治療にアリスキレンを毎日150mg追加投与したアリスキレン群(40名)と、従来の治療のみのコントロール群(40名)に割り当て3ヶ月間経過観察した。1日平均体重増加量(WG/d)と血漿アルドステロン濃度(PAC)を観察項目とした。【結果】ROC曲線を用いてアリスキレン群における試験開始前のPACのカットオフ値を99.5pg/mlとした。アリスキレン群のPAC≧99.5pg/mlにおけるWG/dは試験開始3ヶ月以降有意に減少したが、PAC<99.5pg/mlにおけるWG/dは逆に増加した。【考察】PAC高値の透析患者において、アリスキレンは透析間体重増加を改善する可能性があると考えられる。

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