演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

血液透析患者における脈圧の経時的変化と予後

演題番号 : O-0549

山崎 肇:1、藤村 建夫:1、伊藤 朋之:1、佐伯 敬子:1、成田 一衛:2

1:長岡赤十字病院 内科、2:新潟大学医歯学総合病院 第2内科

 

【目的】脈圧増大は心血管合併症の危険因子である。血液透析(HD)患者においても同様であるが、対象症例の違いによってその差が明らかでなくなることも知られている。その理由は横断的観察のためであると思われ、経時的変化を検討した。【対象】09年6月時点で5年間以上当院でHDを継続しており、その後も観察可能であった34名。04年と09年6月1か月間の週1回目HD開始時血圧を平均した。【結果】34名全体では血圧、脈圧とも04年に比し低下していたが、うち11名の脈圧が上昇していた。11名中8名は収縮期血圧(SBP)は上昇していた。この8名は体重増加率も上昇しており、体液コントロール悪化が脈圧増加の主因と考えられた。しかし残り3名はSBP、体重増加率とも低下しており、動脈硬化が主因と考えられた。その後18か月の経過観察期間で3名中2名が死亡したが、SBP上昇群8名に死亡者はいなかった。【結論】HD患者の脈圧は、動脈硬化と体液増加双方の影響で増大する。前者がより予後不良であり、経時的変化によって分別できる可能性がある。

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