演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

血液透析患者においてイルベサルタンはHMGB1-RAGE系を阻害する

演題番号 : O-0544

酒井 和子:1、深水 圭:1、山口 裕輝子:1、上田 誠二:1、河野 啓助:2、和田 芳文:2、山岸 昌一:1、奥田 誠也:1

1:久留米大学病院 腎センター、2:和田内科循環器科

 

【目的】HMGB1は炎症性サイトカインとして透析患者の動脈硬化進展に関与している。一方sRAGEはHMGB1に対しデコイ的に作用することが報告されているが、RAS阻害剤のHMGB1-RAGE系への関与は不明である。今回、イルベサルタン(IRB)のHMGB1、sRAGEに対する効果を検証した。 【対象・方法】RAS阻害剤非投与高血圧合併血液透析患者をIRB群 n=17(年齢65±14)とコントロール(Ctrl)群 n=20(年齢65±16)に分け、IRB群のみIRB100mgより投与開始し最大200mgまで増量した。投与3カ月後にsRAGE、HMGB1を測定し検討した。 【結果】両群間で血圧に差はなかった。Ctrl群では3ヶ月後にsRAGEが低下し、逆にHMGB1が上昇する傾向にあったが、IRB群では、sRAGEの低下、HMGB1の上昇が抑制され、さらにCtrl群におけるsRAGEの変化率低下、HMGB1の変化率の上昇はIRB群で有意に抑制(p=0.002,p=0.02)されていた。 【結語】IRBは、血液透析患者のHMGB1-RAGE系を阻害し、抗炎症に働く可能性がある。

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