演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

HD患者における蛋白結合性毒素の蓄積に関する検討

演題番号 : O-0539

中林 巌:1、伊保谷 憲子:1、明石 真和:1、冨安 朋宏:1、小島 糾:1、杉崎 健太郎:1、吉田 雅治:1、猪俣 晶子:2、畑谷 重人:2

1:東京医科大学八王子医療センター 腎臓内科、2:東京医科大学八王子医療センター 人工透析センター

 

【目的】腸管で生成される蛋白結合性毒素であるp-クレゾール(PC)とインドキシル硫酸(IS)はHD患者の感染症や心血管病変などの合併症と関連がある。HD患者におけるPCとISの血中への蓄積因子を検討した。【方法】HD患者14名(透析膜:IV型、平均65歳、平均透析歴6.3年、男性10名、DM6名)を対象にPCとISの除去率、血中濃度及び排便習慣との関連性を調べた。【結果】PCとISの除去率(平均25%、31%)は相関し(r=0.697、p<0.01)、共にBUNやβ2MGの除去率に比べて極めて低かった。PCとISの血中濃度は相関せず(r=0.038、ns)、それぞれの除去率とも関連しなかった。ISは排便習慣と関連しなかったが、PCでは便秘と関連があった。【結論】PCとISは、HDでは除去されにくいため、蓄積しやすい特性を持っていた。これら蓄積の改善には腸内での産生や腸管からの吸収の抑制が有効と考えられた。便秘はPCの蓄積因子の一つであると考えられた。

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