演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

高血圧と腎移植

演題番号 : O-0513

岩藤 和広:1、白井 博之:1、工藤 真司:1、甲斐 耕太郎:1、石井 保夫:1、三宮 彰仁:1、村上 徹:1、小山 一郎:1、中島 一朗:1、渕之上 昌平:1

1:東京女子医科大学 第3外科

 

【目的】高血圧と腎移植の関係を検討した。【方法】対象は2001~2009年に受診した腎移植患者730名。ARB/ACE-IをA群、Ca blocker/βblocker/αblockerをB群とし、G1: 両群を内服 (n=273)、G2: A群のみ内服 (n=125)、G3: B群のみ内服 (n=108)、G4: 降圧剤内服せず (n=224)の四群に分類し生着率、Cr値と定性尿蛋白を比較した。【結果】10年生着率は、G1: 78.4%、G2: 88.2%、G3: 85.7%、G4: 86.0%で有意差はなかった。平均Crは、G1: 1.59、G2: 1.50、G3: 1.63、G4: 1.40だった(p<0.01)。またG 1&2&3 vs. G4の比較では、Cr値は1.58 vs. 1.40だった(p<0.01)。尿蛋白値は、G1: 0.52、G2: 0.44、G3: 0.47、Gr4: 0.31だった (p<0.01)。【結論】生着率に有意差はなかった。Cr値は G1>G3>G2>G4の順に、尿蛋白は G3>G1>G2>G4 の順に腎機能障害が見られ、高血圧は移植腎機能の危険因子だった。また、G2 は高血圧を有する中で最も腎障害の程度が低く、ARB/ACE-Iの腎保護作用の存在が示唆された。

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