演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

当院で腎移植を行ったSLE患者5名の検討

演題番号 : O-0511

長谷川 詠子:1、乳原 善文:1、丸井 祐二:1、田中 希穂:1、中村 道郎:1、住田 圭一:1、平松 里佳子:1、永沢 元規:1、服部 吉成:1、星野 純一:1、澤 直樹:1、高市 憲明:1、冨川 伸二:1

1:虎の門病院 腎センター

 

2000年~2010年の間に当院で腎移植を行ったループス腎炎を基礎疾患とする5症例(2.4%)を検討した。生体腎移植4例、献腎移植1例。移植時年齢34~60歳(女性4例、男性1例)で血液透析歴は2カ月から16年。移植前プレドニン投与量3~15mg連日。抗リン脂質抗体症候群(APS)を合併した1 例では、脳梗塞既往にてワーファリン内服。移植後の免疫抑制剤はミコフェノール酸モフェチル(MMF)、カルシニューリンインヒビター、ステロイドの3剤で継続。最新のCreは0.9mg/dl~2.8mg/dlで、5例ともに尿所見と抗DNA抗体は正常範囲内で現在までのところループス腎炎の活動性を示唆する所見はないが、APSの1例では抗カルジオリピン抗体は陽性で移植後8か月の腎生検で少数の糸球体に血栓形成がみられた。MMFを含む免疫抑制剤が標準化されて以来SLE症例においても、ステロイド剤の大幅な減量下でSLEの再発が制御可能になったが、APSの問題は今後考慮すべき病態と考えられた。

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