演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

SLEに対する腎移植症例の臨床的検討

演題番号 : O-0510

石川 暢夫:1、佐久間 康成:1、藤原 岳人:1、木村 貴明:1、八木澤 隆:1

1:自治医科大学 腎臓センター外科

 

【目的】SLEに対する腎移植は、末期腎不全/透析療法中のSLEの免疫学的活動性が低い、ステロイド維持投与量が少ない、APS合併の有無等が移植の適応にかかわる。今回、当院の症例について検討した。【対象】生体腎移植患者6例(移植時平均年齢35.3歳, SLE発症~末期腎不全:平均11.2年, 透析導入~腎移植:平均2.8年)。全例、移植前SLEの活動性は低下していたが、2例に抗ds-DNA抗体高値、補体値低下を認めていた。1例はクロスマッチ陽性で術前に血漿交換施行。免疫抑制薬CNI:CYA, Tac(各3例)。【結果】全例生存/生着中(観察期間:平均91.3ヵ月)。免疫抑制薬減量に伴いds-DNA値変動、補体値低下がみられる症例もあり厳重に経過観察中。【まとめ】SLE患者の移植腎生着率は、他の群と有意差なしとする報告が多いが、移植後のループス腎炎再発は3-20%と幅があるが存在する。近年、SLE/ループス腎炎に対してCNI+MMF+ステロイドによる維持療法の有効性を示す報告が散見されている。移植後の免疫抑制療法により、原疾患SLEがコントロールされている可能性が示唆される。

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