演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

移植腎機能廃絶例の腎代償療法導入に際しての注意点

演題番号 : O-0507

森田 研:1、佐々木 元:1、岩見 大基:1、福澤 信之:1、野々村 克也:1

1:北海道大学病院 血液浄化部

 

【背景】腎移植後機能廃絶例は近年少数であるが、その対応は重要である。【目的】機能廃絶例の問題点を後方視的に検討する。【対象】1990年以降に移植後、1年経過以降に機能廃絶した23例(男15、女8)。移植時年齢中央値は31.6(7-61)才、移植腎生着期間は9.15(1.4-17.5)年。【方法】廃絶要因、廃絶時の腎代償療法と免疫抑制法、患者転帰、合併症につき検討した。【結果】廃絶原因は慢性移植腎症15例、原疾患再発3例、急性拒絶4例(服薬不全2、肝炎増悪1、PTLD 1)で、尿細管間質性腎炎が1例であった。腎代償療法は血液透析21例、腹膜透析1例、二次移植1例であった。移植腎摘出例は2例で、透析導入時の免疫抑制剤はステロイド単剤9例、2剤が9例、3剤が3例であった。廃絶時合併症は60.9%に認め、感染症7例、心血管系4例、皮膚炎2例、肺水腫2例、血尿1例であった。経過中死亡は2例で、その内訳は血栓症、急性心不全であった。【結語】廃絶時の治療介入では血栓症と感染症に注意が必要であり早期の免疫抑制減量が望まれる。

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