演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

新潟大学におけるABO血液型不適合腎移植の検討

演題番号 : O-0505

中川 由紀:1、斎藤 和英:1、成田 一衛:2、高橋 公太:1

1:新潟大学 腎泌尿器病態学分野、2:新潟大学 膠原病内科学

 

【はじめに】新潟大学では61例の血液型不適合腎移植を実施した。今回我々はaccommodation誘導により有効なプロトコールを確立したのでここに報告する。【対象症例】1996年4月-2004年8月に施行されたGroup1 (G1):n=19は免疫抑制薬として、CNI/MP・代謝拮抗剤を加えた3剤に、全例脾摘を併用した。2004年9月-2008年12月に実施したGroup2(G2):n=42の導入期免疫抑制療法は、MMFと低用量MPとCNIを術前1ヶ月前から投与しRituximab投与併用を加えた脱感作療法を行い脾摘を行わない。【成績】生存率は, G1、G2で各々94.7%、100%(p=0.088)。生着率は各々68.4%%、97.6%であった(p=0.005)。急性拒絶反応はG1で13例(68.4%)G2では8例(19%)であり、有意に良好であった( p=0.01)。【結語】免疫抑制療法の進歩によって、ABO血液型不適合腎移植の成績は飛躍的に伸びている。さらに新しい免疫抑制薬を用いて、術前十分な減感作療法を施行することで急性抗体関連型拒絶反応の発症率が低下し、ABO血液型適合腎移植との差は、ほとんど認められなくなった。

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