演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

透析患者剖検例における動脈石灰化

演題番号 : O-0478

中村 敏子:1、土井 洋平:1、高田 英明:1、藤井 健:1、吉原 史樹:1、植田 初江:2、河野 雄平:1

1:国立循環器病研究センター 高血圧腎臓科、2:国立循環器病研究センター 病理部門

 

【目的】透析患者の動脈硬化では、内膜と中膜に石灰化が認められる。冠動脈、大動脈の石灰化を病理学的に検討し、関連する因子を検討した。【方法】対象は透析患者剖検例70例で、冠動脈に有意狭窄を有するA群35例と有さないB群35例に分類した。【結果】冠動脈の内膜石灰化はA群で多く、程度も顕著だった。内膜石灰化には、年齢・狭窄率・糖尿病・喫煙・Ca含有リン吸着剤内服などが関連した。冠動脈中膜石灰化は両群に認められ、透析年数・Ca含有リン吸着剤内服などが関連した。A群はB群より上行大動脈の石灰化が高度であった。冠動脈と大動脈の石灰化は関連していた。【結論】透析患者の動脈石灰化は、大動脈と冠動脈で関連していた。冠動脈内膜石灰化は、虚血性心疾患を有する群で著明に認められ、古典的危険因子と透析関連因子が関与した。冠動脈中膜石灰化は虚血性心疾患とは無関係に認められ、透析関連因子が関与した。大動脈石灰化では、上行大動脈の石灰化が虚血性心疾患と関連していた。

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