演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

酢酸フリー透析液使用による血管石灰化の推移

演題番号 : O-0405

橋本 修:1、岡田 洋右:2、田中 良哉:2

1:(医)豊栄会 細江クリニック、2:産業医科大学 第一内科

 

【目的】酢酸フリー透析液の使用により、透析後のアルカローシスから異所性石灰化(特に血管)が促進される可能性が危惧される一方、Fetuin Aの上昇や炎症性サイトカインの低下がみられるとの報告から血管石灰化へ好影響となる可能性もある。【対象と方法】2004年から毎年、腹部大動脈石灰化面積(ACA)を測定できた全身状態の安定した慢性血液透析患者21名。2008年9月から全例に透析液をリンパックTA1からカーボスターに変更した。21名中11名に同時期にシナカルセトが投与開始され以後も継続された。検討項目は、腹部CTから計測したACA、DEXA法による骨密度、Ca,iP,i-PTH,ALP,T-cho,血圧。【結果】ACAは経年的に増加したが、カーボスターに変更後にはその増加が抑制される傾向にあった。シナカルセト投与例では、Ca,iP,i-PTHのコントロールが改善されたが、シナカルセトの有無がACAの変化に影響を与えていなかった。【結論】酢酸フリー透析液は、血管石灰化の進行に悪影響を与えない。

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