演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

ヒト腹膜中皮細胞を使用した腹膜再生療法の開発

演題番号 : O-0289

喜多村 真治:1、杉山 斉:2、槇野 博史:1

1:岡山大学病院 腎臓・糖尿病・内分泌内科、2:岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 慢性腎臓病対策 腎不全治療学講座

 

【背景】腹膜透析で腹膜劣化を予防し腹膜機能を維持する治療法の開発が急務である。 【目的】腹膜透析排液から採取したヒト腹膜中皮細胞を選別移植し、その評価・機序を検討した。 【方法】腹膜透析患者の腹膜透析排液から腹膜中皮細胞を採取し、その細胞を形態学的、形質的に選別し腹膜硬化モデルの腹腔内に移植し効果機序を検討した。 【結果】腹膜透析患者からICを行い透析排液から腹膜中皮細胞を採取し細胞培養を行った。その細胞は多種であったが、上皮様形態細胞(Epi cell)と線維芽様形態細胞(Fib cell)の細胞株を作成した。Epi cell、Fib cellはコラーゲン産生などで異なっていた。細胞を蛍光色素でマーキングし、免疫不全腹膜擦過腹膜障害モデルを作成し細胞移植効果を判定した。移植された細胞は、壁側・臓側腹膜に生着していた。Epiを使用した細胞移植では腹膜癒着の抑制が確認された。Epi細胞ではHGFが高発現しており、HGFを介した作用が想定された。 【結論】本検討により腹膜維持のための腹膜再生療法の可能性が示唆された。

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