演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

腹膜angiogenesisにおけるaquaporin-1(AQP-1)の関与

演題番号 : O-0288

樋口 千惠子:1、石井 まどか:1、米田 雅美:1、西村 英樹:1、佐中 孜:1、大塚 邦明:1

1:東京女子医科大学東医療センター 内科

 

【目的】種々病態でのangiogenesisにおいて、血管内皮細胞でのAQP発現が細胞の移動に重要な役割を果たすことが明らかにされている。長期腹膜透析患者の腹膜でおこるangiogenesisにおけるAQP-1の関与を明らかにする目的で検討を行った。 【方法】SDラットを用いCAPDモデル(PBS、2.5%グルコースまたは4%グルコース液を、30ml/回、2回/日、30日間腹腔内投与)を作成した。各ラットの腹膜について病理変化とAQP-1発現について検討した。 【結果】PBS群に比べグルコース液投与群の腹膜では線維性肥厚とangiogenesisが認められた。いずれの群でもAQP-1の発現は中皮細胞と血管内皮細胞に認められたが、グルコース群では腹膜間質内にもAQP-1陽性細胞の出現を認め、この細胞はαSMA陽性細胞とは異なっていた。 【結論】腹膜透析ではAQP-1が発現した腹膜血管内皮細胞が間質へ進展し、angiogenesisをひきおこしていくと考えた。透析液グルコースはこの現象を亢進させる可能性がある。

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