演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

透析患者の閉塞性動脈硬化症に対するLDL吸着療法の経験

演題番号 : O-0268

吉矢 邦彦:1、安福 富彦:2、原 章二:2

1:原泌尿器科病院 腎臓内科、2:原泌尿器科病院 泌尿器科

 

【目的】透析患者の閉塞性動脈硬化症(ASO)は、糖尿病の増加と患者の高齢化のため重症化している。一旦潰瘍を形成すると難治性であり、生命予後も不良である。透析患者の重症ASOに対するLDL吸着療法の経験を報告する。【対象及び方法】LDL吸着療法を施行した21例で、平均年齢は64.6歳、透析歴7.5年、原疾患は糖尿病13例、慢性腎炎6例、その他2例であった。フォンテイン分類IV度が20例、III度が1例であった。心血管系合併症は、狭心症6例、脳梗塞6例であった。17例では患者負担を軽減するために、血液透析とLDL吸着療法の同時治療を施行した。15例で下肢血管造影を施行し、PTAを11例にバイパス術を2例に施行した。【結果】3か月の短期予後は21例中7例が潰瘍治癒し有効であった。2.3年の長期予後は17例が下肢切断となり16例が死亡した。死因は心不全が13例、脳梗塞が2例、感染症が1例であった。【結論】合併症のため長期的予後は不良であるが短期的に有効な症例もあり、透析患者の重症ASOに対してLDL吸着療法は試みるべき治療方法である。

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