演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

血液透析患者におけるNT-proBNPと肥満との関連性

演題番号 : O-0243

蔦谷 知佳子:1、對馬 惠:2、寺山 百合子:1、山谷 金光:1、齋藤 久夫:1、舟生 富寿:1

1:鷹揚郷腎研究所弘前病院 研究部、2:弘前大学大学院保健学研究科 医療生命科学領域放射線生命科学分野

 

【目的】心不全マーカーNT-proBNPは慢性心不全患者ではBMIと負相関するが、血液透析(HD)患者ではBMIが低いため、内臓脂肪面積(VFA)からNT-proBNPと肥満との関連性を検討した。 【対象・方法】対象はHD患者85例(平均年齢61歳、HD歴124ヶ月)。採血は2008年に行い、NT-proBNPは電気化学発光免疫法、Fetuin-AはEIA法で測定した。VFAと皮下脂肪面積(SFA)は2006年と2008年のCT横断像から計測、その差をΔとした。採血後1年間の心不全発症も観察した。【結果】NT-proBNP はBMIと関連性はなく、VFA、SAF、ΔBMI、ΔVFA、ΔSFAと負相関を認めた。VFA減少群は増加群よりFetuin-Aが低値で、ΔVFAはFetuin-Aと正相関を認めた。VFA減少群、増加群それぞれをNT-proBNP8000pg/mlで分けた4群の心不全の発症率は、VFAが減少しNT-proBNP≧8000pg/ml群が他の群より有意に高かった。 【結論】NT-proBNPはHD患者においても肥満と関連した。NT-proBNP≧8000pg/mlでもVFA増加(栄養状態改善)では心不全発症リスクが低い。

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