演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

維持血液透析(HD)患者における体液量指標としてのNT-proBNP(NT)の検討

演題番号 : O-0239

姫野 亜紀裕:1、高岡 伸次:2、鈴木 由美子:1、川口 宏:1、磯崎 泰介:1

1:聖隷浜松病院 腎臓内科、2:聖隷浜松病院 臨床工学室

 

【目的】維持HD患者の体液量指標として、NTの有用性を検討する。 【方法】当院維持HD患者86名(平均66歳、平均透析歴86ヶ月、男49名、女37名、心疾患27名)を対象に、透析後hANPとNTを測定し、心疾患の既往、心機能、バイオインピーダンス法による透析後の予測浮腫率(ECW/TBW)との相関性などを比較した。 【結果】(1)予測浮腫率との単相関は、hANP (r=0.349, p=0.001)に比べlogNT (r=0.395, p=0.0002)の方が良好だった。(2)多変量解析では、hANPはBMI(β=-0.341)、冠動脈疾患(β=-0.287)、低心拍出(β=0.384)と独立した相関を認めたが、予測浮腫率との相関は有意でなかった(p=0.11)。一方、logNTはBMI(β=-0.253)、心室性不整脈(β=0.158)、低心拍出(β=0.359)、および予測浮腫率(β=0.225)と独立した相関を認めた。 【結語】維持HD患者において、(1) NTはhANPより鋭敏に体液量を反映していた。(2)NT、hANPとも低BMI(≦20)や低心拍出(EF≦40%)では値が有意に上昇するため、評価には補正が必要である。

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