演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

体液過剰(OH)検出のための除水量調整血管床濾過係数(adjLpst)の有用性

演題番号 : O-0237

藤澤 奈央:1、門屋 佑子:1、鎌田 正:1、八城 正知:1

1:京都市立病院 腎臓内科

 

【背景】我々は透析(HD)患者の体液管理における血管床濾過係数(Lpst)の有効性を報告してきた。Lpstは除水速度(UFR)をHD後体重(PDW)で補正したUFR/PDWとも相関するためこれで調整したadjLpstの方が体液量評価により有用と考えられる。 【目的】adjLpstの有用性を検討する。 【対象・方法】対象はHD患者106名。OH検出のレファレンステストとしてはバイオインピーダンス法(BIS)を用い,HD終了後に過剰水分量ExFを求め,正の時をOHとした(53名)。回帰分析でLpst=0.289xEXF/PDW-0.868xUFR/PDW+2.489の関係があるため,UFR/PDW=0.75% (4時間HDでの総除水量がPDWの3%)を標準と考えて,adjLpst=Lpst+0.868x(UFR/PDW-0.75)を計算した。各検査の有用性をROC曲線で解析した。 【結果】Lpst(AUC=0.824)はカットオフ(CO)値1.15(感度75.5%,特異度73.6%),adjLpst(AUC=0.864)はCO=1.66(感度83.0%,特異度84.9%)でより有用であった。ANP(AUC=0.741)や下大静脈径(AUC=0.692)はより診断精度が劣っていた。 【結論】adjLpstはBISに基づく体液過剰をより良い精度で検出した。

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