演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

ラット透析モデルにおける重炭酸の蛋白異化に及ぼす影響

演題番号 : O-0218

松田 砂織:1、赤池 信英:1、伊東 恵里佳:1、梶原 賢太:1

1:味の素製薬(株)輸液・透析研究所 薬理研究室

 

【目的】ラット透析モデルを用いて、透析液に配合される重炭酸の蛋白異化に及ぼす影響について検討した。 【方法】カーボスター®組成をベースに重炭酸濃度(0, 17.5及び35 mEq/L)の異なる透析液を調製した。正常ラットにバスキュラーアクセスを作製し、小型の中空子型モジュールを用いて4時間の血液透析を実施した。透析後に採尿し、尿中3-MeHis/Crを測定した。また、ヒラメ筋組織中の蛋白異化関連遺伝子の発現量を定量した。 【結果】重炭酸0 mEq/L群は、重度のアシドーシス状態を示し、尿中3-MeHis/Cr値が無処置群に比し有意にかつ顕著に増加したが、透析液に重炭酸を添加することで濃度依存的に低下した。筋組織中の蛋白異化関連遺伝子の発現量は、重炭酸0 mEq/L群で無処置群に比し有意に増加したが、重炭酸濃度依存的に低下する傾向を示した。 【結論】重炭酸による代謝性アシドーシスの是正が、蛋白異化の亢進を抑制することが示唆された。

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