演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

透析による微量元素の血中濃度変化

演題番号 : O-0217

中山 明弘:1、平岡 勇二:2、一ノ瀬 尊之:1、馬場 智子:1、飯田 豊:1

1:(株)東レリサーチセンター 無機分析化学研究部、2:音羽病院 心臓内科

 

【目的】血中の主要な元素濃度は投薬によって一定濃度範囲内に保たれるようモニターされているが、透析は微量元素の欠乏や過剰の潜在的リスクであることが指摘されている。微量元素には必須性や毒性を有するものがあり、これらが健康へ及ぼす影響を調査することは重要である。我々は無機元素を高感度に定量できる高分解能型ICP質量分析装置を用い、血清中の無機元素の高感度一斉同時分析を行い、透析による増減を調査した。 【方法】透析患者群、腎疾患非透析患者群および健常群の血清に硝酸を添加してマイクロ波灰化後、ICP質量分析法にてLi、B、Al、Ti、V、Cr、Mn、Co、Ni、As、Se、Sr、Mo、Cd、Sn、Sb、Ba、PtおよびPbの19元素を、ICP発光分光分析法にてCa、Mg、P、Fe、CuおよびZnの6元素を測定した。 【結果】血清金属濃度を多変量解析により解析したところ、慢性腎疾患患者群の血清においては、Liの増加とSeの減少が見られ、透析患者群の血清では上記に加えて、Al、Cr、Ni、As、MoおよびSnの増加が認められた。

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