演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

迅速な血液浄化導入により救命しえた劇症型心筋炎

演題番号 : O-0192

中倉 兵庫:1、白数 明彦:1、芦田 明:1、井上 徹:2、玉井 浩:1

1:大阪医科大学 小児科、2:大阪医科大学 血液浄化センター

 

【はじめに】劇症型心筋炎は非特異的な症状に引き続き、心不全症状が急速に進行し心停止に至る死亡率の高い予後不良な疾患である。今回劇症型心筋炎に多臓器不全を認め、経皮的人工心肺補助(PCPS)に加え血漿交換(PE)、持続血液濾過透析(CHDF)を併用し、後遺症を残さず救命しえたので報告する。【症例】10歳未満女児。感冒症状に引き続き全身状態が悪化し、心不全認めたためICU入室となる。意識混濁に引き続き心停止に至った。直ちに蘇生しPCPS開始し、PE、CHDFも併用した。トロポニンT陽性、腎不全、肝機能障害を合併したが、血液浄化を約11日施行により意識回復し後遺症なく独歩退院となる。【まとめ】 今回急激な心機能の悪化、多臓器不全に対し、迅速なPCPS、血液浄化導入により、後遺症を残さず救命できた。心筋障害の増悪因子を早期導入の血液浄化により持続的な除去を行い、循環動態の破綻による臓器障害を軽減し心筋障害の更なる進展を防ぐことができた。血液浄化はその回復まで橋渡し的治療として有用な治療法のひとつであると思われた。

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