演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

透析中のマスク式陽圧人工呼吸器(ASV)導入が有用であった心不全合併透析困難患者

演題番号 : O-0189

桜井 信行:1、石井 雄士:1、吉田 徹:2、植田 伸夫:1

1:村上記念病院 内科、2:同 泌尿器科

 

【背景】Adaptive servo-ventilation(ASV)は、うっ血性心不全患者に対するベンチレーターで、重症心不全の治療として有用とされている。今回、我々は重症心不全を合併する患者に対し、維持療法として透析中にのみ陽圧呼吸を行い、検討を行ったので報告する。 【方法】当院へ入院したNYHAIV度のうっ血性心不全合併透析患者2名。いずれも高度の弁膜症によるものと診断されたが、高齢や高度の心機能低下(EF<30%)のため手術不可能であった。ASV装着前は、病室で酸素吸入を行っていた。透析中に週3回4時間ASVを装着し、心拍数、血圧、血液ガス分析、心エコー、X-P等で評価した。 【結果】自覚症状や理学所見が改善し、病室での酸素投与は不必要となり、早期の退院が可能であった。透析前後での血圧は変化なかったが、透析中の血圧は上昇し、脈拍低下がみられた。心エコーでの変化はみられなかった。 【考察】心不全合併透析困難患者に対し、透析中の陽圧呼吸療法導入により、呼吸循環動態が維持され、透析の継続が可能であった。

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