演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

透析症例はこうしてPCIに至る~重症心虚血発見のきっかけ~

演題番号 : O-0169

中野 明彦:1、土屋 寛子:1、大山 善昭:1、庭前 野菊:1、奥村 渉:1、倉林 正彦:1、古作 望:2、長谷川 昭:2、松本 和久:2

1:群馬大学医学部附属病院 循環器内科、2:古作クリニック

 

【目的】透析症例では虚血性心疾患の合併が多いが、反面典型的胸部症状を呈しにくいことが知られている。しかしその頻度や患者背景についての報告は少ない。 【方法】2008.1-2010.10に当科でPCIを施行した慢性血液透析症例74例について、冠動脈造影に至った主たる理由を後向きに検討した。 【結果】44例(59%)が無症候性であった。その内訳では心電図異常が57%と最多で、主として経時的心電図変化であった。次いで合併心疾患の精査、心臓超音波の異常所見、透析中の血行動態変化、虚血性心疾患の既往の順に多かった。有症候性群との2群間に有意な差を示す背景因子は認められなかったが、無症候性群で糖尿病性腎症が多い傾向にあった。また循環器医が患者管理に関与する病院からの紹介例で無症候性群が多かった。 【結論】無症候性であっても心電図変化・心臓超音波所見を注意深く観察し重症虚血性心疾患の合併を見過ごさない努力が必要である。

前へ戻る