演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

VPS-HAは前希釈on-lineHDFに適しているか

演題番号 : O-0145

櫻井 聖子:1、江刺 志穂:1、五十嵐 洋行:1、政金 生人:2

1:(医)清永会矢吹 嶋クリニック 臨床工学室、2:(医)清永会矢吹 嶋クリニック 内科

 

【背景・目的】VPS-HAは膜孔径が小さく大分子尿毒素除去には劣るが、前希釈on-lineHDFで臨床症状の改善や血清ALB が低下する症例を経験した。その原因としてTMP上昇による蛋白リークの可能性を考えた。 【対象・方法】痒みなどの愁訴を改善させる目的でVPS-HAを用いた前希釈on-lineHDFを開始した8名について、透析1時間毎のALB篩係数および漏出量を測定した。また自覚症状の推移を評価した。 【結果】ALB漏出量、篩係数とも経時的に低下した。β2MG除去率は79.2%、α1MG除去率は7.0%であった。掻痒を訴えた3名、透析困難症の5名はいずれも症状の改善を認めた。 【考察】VPS-HAによる前希釈on-lineHDFは従来の指摘通りに経時的な目詰まりを起こし、爆発的な蛋白リークは生じていなかった。それにも関わらず3名で掻痒感の改善を認め、臨床症状の改善には必ずしも大分子除去が必要ではない可能性が考えられた。 【結語】VPS-HAを用いた前希釈on-lineHDFの臨床効果には大分子除去とは異なるメカニズムがあることが示唆された。

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