演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

長時間透析の溶質除去特性

演題番号 : O-0024

西山 敏郎:1、阿部 裕也:1、水沼 博志:1、大原 真也:1、柴田 猛:1、金田 浩:2

1:かもめクリニック 臨床工学部、2:かもめクリニック

 

【目的】長時間透析による種々の臨床効果が報告されている。そこで、長時間透析の溶質除去特性を検討する。【対象】週3回8時間透析を施行している維持透析患者【方法】透析開始前、2、4、6、8時間後の各種溶質(UN,P,β-2MGなど)の血中濃度及び透析液排液中の除去量を経時変化に測定。【結果】UNの1コンパートメントモデルでは血中濃度、除去量とも経時的に低下した。しかし、リンなど複数のコンパートメントを有するモデルでは、開始後2時間までに血中濃度は低下し、その後の減少は緩徐となった。しかし8時間後も排液中には一定量が持続的に除去された。【考察】複数のコンパートメントを有する尿毒素は、広範囲に溶質が分布しており細胞内から血液中への溶質移動速度が遅いため、除去には透析時間の因子が重要となる。長時間透析は、透析中に多くの溶質が細胞内から血管内へ移動し、透析後半での持続的除去が示唆される。【結語】長時間透析は尿毒症物質の細胞内からの溶質除去能に優れ、細胞内液の正常化に優れていることが推測される。

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