演題情報

教育講演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

ペースメーカの基礎と血液浄化への応用

演題番号 : EL-14

綿引 哲夫:1

1:横浜市立脳血管医療センター 管理部臨床工学室

 

【はじめに】近年、ペースメーカ、ICD治療の進歩は目覚しく、腎不全など合併症を持つ患者にも用いられるようになり徐脈性不整脈、頻拍性不整脈治療は延命効果を上げている。しかし、治療が拡大していく中で我々医療従事者がペースメーカ、ICD植込み患者に対して正しい情報、適切な処置がなされているかは疑問に思う。そこで今回は、植込み型ペースメーカ中心にペースメーカの基礎と血液浄化への応用について講演する。【患者に接する上で必要な知識】血液浄化療法の現場で、ペースメーカ、ICD植込み患者に接する上で必要な知識は、1.心臓の構造と機能、電気生理学的検査の方法と結果の読み方 2.ペースメーカ、ICD適応疾患 3.植込み患者に用いられる薬剤 4.本体、リードの構造 5.ペースメーカ、ICDの動作と心電図波形の読み方 6.植込み手術の実際 7.ペーシング不全等のトラブル発見とその対処法 8患者への生活指導(電磁波干渉の理解と対処方法) 9.外来でのペースメーカ、ICDのチェック方法 10. ペースメーカ、ICDと血液浄化療法の関連についてである。植込み患者に接するスタッフは、これら全部を網羅することが望ましい。しかし、それは不可能なことであって、現場で働く臨床工学技士は、最低限この中の電磁波干渉については、知識を深め、患者に接してほしい。【日常業務で必要な知識】血液浄化治療中は、バイタルサインの測定は必須である。しかし、ペースメーカ、ICD植込み患者では、疾患に対するペースメーカの設定、動作、を理解していないと早期発見が遅れる。たとえば設定レートが60ppmに設定されていると脈拍数は常に60ppmになるとは限らない。現疾患が洞不全症候群で時々ペーシングされる場合や伝導障害で心房に追従ペーシングされる場合などは設定レートにならない。また、突発性心房細動に対してもペースメーカはモードチェンジを行い、モードや設定レートを変更するので患者ごとの設定、日常の心拍数を覚え早期発見に努めてほしい。【血液浄化への応用】透析困難症に対してペースメーカの機能を応用した水分管理方法、低血圧の起こる機序理解した上での血圧低下時の対処事例があるので紹介する。

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