演題情報

口演

開催回
第58回・2013年・福岡
 

血液透析患者におけるカルニチン投与による筋肉症状ならびにQOL改善効果

演題番号 : O-1389

香月 英里夏:1、久郷 稔:1、八田 告:2

1:近江八幡市立総合医療センター 臨床工学科、2:近江八幡市立総合医療センター 腎臓内科

 

【背景】血液透析患者においてカルニチンは様々な要因により欠乏している. 透析中の上下肢の筋肉痙攣は透析患者のQOLを著しく低下させる. エルカルチンは筋肉症状を改善させるのに大きな期待が寄せられており, 当院でもその臨床的効果を検証した.
【目的および方法】簡単な質問票からカルニチン欠乏症によると思われる筋肉痙攣の患者を抽出し全例にエルカルニチン900mg/日を連日投与. 使用前後の筋肉症状を独自のスコアにより評価した(スコア:連日痙攣:3点, 透析5回に1回:2点, 透析10回に1回:1点).
【結果】対象集団は, 66.5歳, 透析歴は平均11.4年の計22名. エルカルチン投与前1.55点であったが, 投与3か月後は0.59点に低下し有意に自覚症状の改善を見た(p<0.0001). 投与した患者33名中18名に効果があり, 有効率は88.9%であった.
【結論及び考察】エルカルチンは透析関連筋肉痙攣の改善に有効であることが検証された. 今後もより精度の高いカルニチン欠乏症に対する治療を実施していきたい.

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