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開催回
第56回・2011年・横浜
 

特発性寒冷凝集素症を発症した長期透析患者の一例

演題番号 : P-5-048

遠藤 彰子:1、川嶋 聡子:1、池谷 紀子:1、福岡 利仁:1、吉原 堅:1、小杉 繁:2、杉崎 弘章:2、駒形 嘉紀:1、要 伸也:1、有村 義宏:1、山田 明:1

1:杏林大学医学部附属病院 リウマチ膠原病・腎臓内科、2:府中腎クリニック

 

症例は40歳代男性。32年前からの慢性糸球体腎炎による慢性腎不全のため、2年前より安定した維持血液透析を行っていた。20XX年9月より、貧血の進行(Hb 6.1 g/dl)、透析回路の凝固を認めるようになり、10月当科へ精査入院となった。ハプトグロビン低値、寒冷凝集反応陽性、直接クームス反応陽性であり、感染症、リンパ球増殖性疾患は否定的であることより、特発性寒冷凝集素症と診断した。プレドニゾロン50mg/日の内服を開始し、透析液温を37℃、返血時も回路を加温するようにしたところ、凝固は見られなくなり、Hb 9 g/dl前後で維持可能となった。寒冷凝集素症は、溶血性貧血、検尿異常、寒冷暴露での症状の進行から診断に至る。血液透析患者での寒冷凝集素症は稀であるが、ステロイド加療および透析液温の工夫により、良好経過を得ることができた興味深い一例と思われ、文献的考察を加え報告する。

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