演題情報

口演

開催回
第61回・2016年・大阪
 

複数の抗体価上昇を示し血漿交換を含む集学的治療が奏効した腎限局型血管炎の一例

演題番号 : O-1000

佐藤 憲明:1、今牧 博貴:1、内野 詠一郎:1、坂井 薫:1、遠藤 修一郎:1、横井 秀基:1、松原 雄:1、塚本 達雄:1、柳田 素子:1

1:京都大学医学部附属病院 腎臓内科

 

【症例】68歳男性。発熱と咳嗽で受診時にCre 3.18 mg/dL、尿蛋白 (2+)、尿潜血 (3+)を認め入院。MPO-ANCA 19.1 U/mL、PR3-ANCA 30.5 U/mL、抗GBM抗体 5.1 U/mL、ANA 1280倍(斑紋型)、抗SS-A/B抗体が陽性であったが、肺を含め全身性血管炎の所見なく腎限局型血管炎と考えた。凝固延長のため腎生検はハイリスクと判断し、まず抗GBM抗体腎炎を想定してFFPを用いた血漿交換(PE)とmPSLパルスを施行。PEによる凝固補正後の腎生検ではpauci-immune型半月体形成性糸球体腎炎を認め、ANCA関連血管炎と診断しIVCYを追加した。経過中でウロミテキサンによると考えられるアレルギー症状を併発したが、Creは2.10mg/dLまで改善し退院。
【考察】複数の抗体価が上昇した腎限局型血管炎に対し集学的治療で改善を認めた一例を経験し、治療選択、アレルギー併発に際したIVCYの考察を含めて報告する。

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